【リハビリコラム】誰にでも過ちはあるから…

いきなりですが、この下の図の上下の線の長さは、
どちらの方が長く見えますか?

多くの方が、下の方が長く見えると思います。
でもこの線は両方とも同じ長さなのです。

これは“ミュラーリヤー錯視”といって、
目の錯覚を感じる典型例です。

今回も、前回に引き続き
医療事故や介護事故を防ぐために、
高齢者のリハビリや介護を行う上でも
大切にしなければいけない概念である
“セーフティマネジメント”について考えてみましょう。

『To err is human. 』という言葉があります。

これは日本語では
『だれにも過ちはあるもの。』という意味で、
人間は思い込みや勘違いなどをするため、
高齢者のケアをおこなううえで
大変重要なキーワードとなります。

では、前回お伝えしたように、具体的な事例として、
当法人グループに属する、ある介護施設の
アクシデント報告書を例にお話させていただきます。

Case.1 フロアで車いすから転倒

フロアで入居者が転倒することは
どこの施設でもあることだと思います。
ここでのポイントとしては、
「なぜ入居者は立ち上がるのか?」という点です。

それには以下の理由が考えられます。

  • 座り心地が悪い
  • トイレに行きたい
  • 周囲の人が気になる
  • うるさい
  • 家に帰りたい
  • 寒い
  • 暑い
  • 長い間座りっぱなし
  • 話し相手がいない
  • やることがない ……etc

入居者様が動く背景には必ず理由があります。
まずはその理由を追及して、
それぞれに対してより具体的な対策を講ずることが
大切になります。

また、普段からの思い込みが事故につながっているため、
思い込みをなくすことも大事なポイントになるかと思います。

Case.2 自力移乗時車いすにぶつけて損傷

入居者様が動作時に車いすやベッド等に身体をぶつけて
ケガをすることも日常よく見られることかと思います。
この場合のポイントとしては、
自力移動した時ぶつけることは防ぎきれないが、
介護スタッフの見守り下であれば
職員の責任になるということです。

対策の鉄則としては
「ぶつけるところはモノもカラダも覆う」
ということです。
介護現場には意外と
ぶつけるとケガをする突起部や金属部等が多いため、
常時注意喚起することにあわせて、
必要であればぶつけた時に傷にならないよう
覆うことも大切な対策です。
例えば、靴下は膝までくる長めのものを履く、
ベッドのフレームをクッション素材で覆う等です。
また、ベッドから車いすへの移乗介助時は、
車いすのフットサポート部分が取り外せるものであれば、
外してから移乗介助する等の対策も大切です。

ひと手間かければ
アクシデント発生のリスクも下がると思います。

Case.3 居室内での転倒

居室内での転倒対策は介護スタッフのみなさんも
一番苦労されていることだと思います。
この場合のポイントを以下の2点に絞って考えました。

① 居室内転倒対策は環境設定が基本

ベッド・テレビ台・タンス・洗面台・トイレ等の配置、
つかまるところがあるか、履物が適切であるか、
床が滑らないようになっていないか、
適切な福祉用具を使用しているか、等
入居者にとって適切な環境設定となっているかが重要です。
センサーマットは行動観察として
一定期間は使用することも可能ですが、
使い方によっては『身体抑制』になる可能性もありますので
注意が必要です。

② 居室内転倒は防ぎきれない

上記環境設定を行ったとしても、
居室内にて入居者様が転倒しないということはありません。
私たちも生活していく上で、
何回かは転んだり、転びそうになったりすることは
あるかと思います。入居者様にとっても同じことです。
そのため、普段から転倒のリスクを
ご本人様やご家族様に理解していただくことも
大切なことであると思います。

ここで“移乗介助100%の法則”を考えてみました。

自立支援の観点から、移乗介助の時に
適切な介助量を提供することが
大切であるということです。
介助量が多すぎても少なすぎても
事故につながる可能性があるということです。

これは生活リハビリにおいても
大切な考え方であると思います。
入居者様の持つ力を日々の動作に反映させることが
身体機能を維持し、事故防止対策にもつながります。

さて、もう一度この図をみて
どちらが長いか考えてみましょう。

答えは、両方同じ長さではなく、
下の方が長くなっています。

同じ長さだと思ってしまった人が
もしかしているかもしれません。
人間の目は周囲の状況に惑わされやすいものです。

“だれにも過ちはあるもの”ということを忘れず、
日ごろのケアに努めていきたいものです。

“Great pains but all in vain.(骨折り損の草臥れ儲け)”
ということわざがあります。

介護に携わる方々の日々の頑張りが
アクシデントにより、
入居者様にとって不利益にならないよう、
Safety managementを強化し、
事故のない環境をめざしましょう!!

10月第3週のメニュー

赤枝病院で、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。
患者様に健康を取り戻していただくため、栄養価だけでなく、味の品質にも心がけ、少しでも喜んでもらえるよう、日々努力を重ねています。


 

10月第3週の献立表(10月15日~10月21日)

※ 画像をクリックすると、大きな画面で見られます。

HP_常食(10月第3週)

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HP_全粥食(10月第3週)

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【赤枝病院】全日病大会 in 石川

赤枝病院は、
全日本病院協会、通称「全日病」の会員病院です。
須田院長はその全日病の理事および
神奈川支部の副支部長を務めていらっしゃいます。

全日病では、年に1回学術の研修の場として
『全日病学会』を開催しています。
平成29年度は、9月に石川県にて
「第59回全日本病院学会」が開催されました。
(※全日本病院協会ホームページより一部情報抜粋)

先日も、このブログでその準備の模様をお伝えしましたが、
今回は本番の様子をお伝えしたいと思います。

9月上旬、石川県で行われた全日病大会。
会場の外観

赤枝病院からは須田院長とともに
3名のスタッフが参加しました。
会場入りする須田院長とスタッフ

各自、研究成果をこの場で発表します。

会場はいくつかに分かれており、
タイムテーブルに沿ってシンポジウムやランチョンセミナー、
パネルディスカッション等、様々な発表が行われます。
医療界や経済界など、発表者の顔ぶれも非常に豪華です。

赤枝病院のスタッフも、いよいよ発表です。
事前の院内演題発表で
プレゼンテーションスキルに磨きをかけてきた日々。

実際に発表する姿はとても頼もしく、
準備の成果がしっかりとあらわていたようでした。
発表スタッフ1
発表スタッフ2
発表スタッフ3

こうして、無事に発表は終わりました。

須田院長に今大会の感想を伺ってみました。
「地域医療構想の準備が全国的に進行する中、
地方ごとの特色や
官公立病院の本来あるべき姿を外さないように
見守ることの重要性が印象に残る大会であった。
スタッフの発表はどれも素晴らしく、
積極的に学会自体を盛り上げてくれた。
来年は東京で開催予定である。」

来年の東京大会の活躍の様子も
このブログでお届けしたいと思います。

さて、発表の後は、もちろん、打ち上げ、ですね!
美味しい石川の味覚を存分に味わったそうです。
石川の味覚に舌鼓

忙しい業務の合間をぬって
発表に取り組まれたスタッフの皆さん、
須田院長、本当にお疲れ様でした。

今後も赤枝病院の様々な取り組みを
このブログでご紹介していきます。

10月第2週のメニュー

赤枝病院で、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。
患者様に健康を取り戻していただくため、栄養価だけでなく、味の品質にも心がけ、少しでも喜んでもらえるよう、日々努力を重ねています。


 

10月第2週の献立表(10月8日~10月14日)

※ 画像をクリックすると、大きな画面で見られます。

HP_常食(10月第2週)

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HP_全粥食(10月第2週)

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10月第1週のメニュー

赤枝病院で、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。
患者様に健康を取り戻していただくため、栄養価だけでなく、味の品質にも心がけ、少しでも喜んでもらえるよう、日々努力を重ねています。


 

10月第1週の献立表(10月1日~10月7日)

※ 画像をクリックすると、大きな画面で見られます。

HP_常食(10月第1週)

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HP_全粥食(10月第1週)

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【赤枝病院】保険証についての大切なお知らせ

赤枝病院は、「医療療養型の病院」です。

今年も、保険証の更新月がやって参りました。
毎年恒例のことで、恐縮ですが、
今年も下記のお知らせを掲載させていただくことに致しました。

当院では、ご入院いただく全ての患者様に、
被保険者証をご提示いただいております。

現在、入院する一部の方に適用しております
「国民健康保険被保険者証」は、
9月末で有効期限の切れてしまうものがあります。
ご自宅に新しい保険証が届きましたら、
赤枝病院の受付にご提出ください。
コピーをFAXまたは郵送にてご提出いただいても構いません。
(※個人情報のお取り扱いには
十分ご留意頂きますようお願い申し上げます。)
保険証(イメージ)

また、「高齢受給者証」が発行されている方は、
保険証と合わせてご提出ください。
※高齢受給者証は、
下記の1から3のすべてに該当する方が対象となります。

  • (1)国民健康保険に加入している方
  • (2)70歳から74歳までの方
  • (3)後期高齢者医療制度の適用を受けていない方

また、公費の医療証(横浜市重度障害者医療証・特定治療費(指定難病)も、
9月末で有効期限が切れるものがあります。
該当の方は、医療証の有効期限をご確認いただき、
新しい医療証が届いている場合には、
こちらも合わせてご提出ください。

お願いします(イメージ)
皆様の入院費に関わる、大切なお知らせです。

お知らせに関するお問い合わせは、
赤枝病院医事課で受け付けております。

皆様のご協力をお願い致します。

9月第5週のメニュー

赤枝病院で、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。
患者様に健康を取り戻していただくため、栄養価だけでなく、味の品質にも心がけ、少しでも喜んでもらえるよう、日々努力を重ねています。


 

9月第5週の献立表(9月24日~9月30日)

※ 画像をクリックすると、大きな画面で見られます。

HP_常食(9月第5週)

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HP_全粥食(9月第5週)

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【リハビリコラム】セーフティマネジメント

いきなりですが、
この写真はどちらの塔がより傾いて見えますか?

多くの方が、右の方が傾いて見えると思います。

でもこの写真、実は両方とも同じ写真です。
同じ写真であっても、横に並べることで
なぜか右の方が傾いて見えてしまうようです。

これはいわゆる“目の錯覚”というものですが、
医療現場や介護現場ではこの錯覚が事故につながり、
患者や利用者にとって致命傷となってしまう場合もあります。

今回はこうした医療事故や介護事故を防ぐために、
高齢者のリハビリや介護を行う上でも
大切にしなければいけない概念である
“セーフティマネジメント”について
考えてみたいと思います。

『To err is human. 』という言葉があります。
これは日本語では
『だれにも過ちはあるもの。』
という意味です。

高齢者のケアを行う上で、
“間違いない。”
“絶対~~である。”
というように考えてはいけないとよくいわれます。

車の運転でも“だろう運転”より、
“かもしれない運転”が大切であるといわれるのと同様で、
人間は思い込みや勘違いなど、
“過ちは常に存在するかもしれない”
という考え方が高齢者のケアには重要になってきます。

さて、セーフティマネジメント分野では、
施設や病院でケアをしていく上で
バランスを保つべきものが2つあります。

それは活動性と安全性です。

活動性が低いと高齢者は廃用が進んでいき、
基本動作が困難となり寝たきりになってしまったりします。
その一方、安全性が低いと
高齢者は日常生活で転倒したりして
ケガをする確率が高くなってしまいます。

ですので、両者のバランスを保ちながら
ケアをしていくことが大切になります。
そのためにもセーフティマネジメントが必要になります。

安全な介護を提供する上で大切なことの1つに、
セーフティマネジメントがあり、
これを全うすることは我々の使命でもあると考えております。

そのためにはどのようなことに
気をつけなければいけないのでしょうか。

最近、テレビや報道では介護事故や医療訴訟など、
一昔前に比べて当たり前のように目にする機会が
多くなってきたように感じられます。

医療・介護現場には危機管理として、
様々なことを管理していかなくてはいけないという
現状があります。

セーフティマネジメントの話をするときに
必ず出てくるのが“ハインリッヒの法則”という
ピラミッド型の図です。

これは、1つの事故が起こった場合には、
過去に300件のヒヤリハットが起きているということを
図に表したものです。

もう1つ有名なのが“スイスチーズモデル”です。

幾重もの対策をしているにもかかわらず、その隙間をぬって
アクシデントは発生してしまうということを
表したモデルです。

お仕事をされている方等は、
職場等で経験があるとは思いますが、
いつもとは違う状況に陥った場合や、
偶然が繰り返されたときに
アクシデントが発生してしまったという経験を
お持ちになっている方も多いかと思います。

セーフティマネジメントを考える上で
大切なのが“PDCAサイクル”です。

このサイクルを
何度も見直すことが大切であるといわれています。

特に大切なのが
“Check確認”と“Act=Action処置(改善)”の部分です。
的確な評価による確認作業で
有効な改善策を施さないと
また同じような事故が繰り返されます。

事故を評価していくときに大切なのは、
責任指向ではなく原因指向として考えることです。
誰がしたのかを処罰することで一件落着という、
いわば遠山の金さん風の解決方法はお薦めできません。
なぜ起こってしまったのか、どうすればよかったのか、
対策は何か…等を考えることが大切です。

責任者探しを始めると間違った方向に進む…といわれます。

断じて事故を起こした当事者を罰するための対策には
ならないようにすることが大切です。

次回はより具体的なお話をしていきたいと思います。

9月第4週のメニュー

赤枝病院で、患者様にご提供しているお食事をご紹介します。
患者様に健康を取り戻していただくため、栄養価だけでなく、味の品質にも心がけ、少しでも喜んでもらえるよう、日々努力を重ねています。


 

9月第4週の献立表(9月17日~9月23日)

※ 画像をクリックすると、大きな画面で見られます。

HP_常食(9月第4週)

印刷用PDFはこちらをクリックください。


HP_全粥食(9月第4週)

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【赤枝病院】赤枝病院の職員健診

赤枝病院では年に数回、
職員のための健康診断を行っています。

元々、労働安全衛生法で、従業員を持つ事業所には
『医師による健康診断を行なわなければならない』
と決められています。
健康診断の実施は会社の規模で決まるものではなく、
小さな会社でも人を雇えば、
その雇用主には健康診断を受けさせる義務が発生します。

反対に労働者とっては、
事業者が行なう健康診断を
受けなければならない義務が有ります。

一般企業等では
医療機関に赴いて実施するのが一般的ですが、
その医療機関である赤枝病院では、
自院で職員の健康診断を行います。
また、赤枝グループの関連施設の
職員健康診断も担っています。

赤枝病院には、「検診部」があります。
医師、看護師、検査技師等が
外部健診用のレントゲン搭載車(検診車)で企業様に伺い、
その企業様のスペースをお借りして健康診断を行います。

尚、検診部への健診お申込みは
ホームページまたはお電話にて承っております。

さて、話は職員健診に戻ります。

先程ご紹介した「検診部」が実施する職員健診。
外来患者様や入院患者様の邪魔にならないよう、
主に職員しか立ち入らないスペースで行います。

裏口に設けた受付
例えば、受付は裏口に設けました。
職員は通常業務が最優先ですので、
交代で受付に訪れ、受診していきます。

内容は、身長・体重・血圧測定・視力・聴力・
検尿・胸部レントゲン・心電図・採血、
そして最後に医師による問診を行います。
身長測定の様子

今回は特別に許可をいただき、
職員の問診風景を撮影させていただきました。
須田院長の診察の様子

問診を担当しているのは、須田医師。
当赤枝病院の院長で、
院内のことにはいつも積極的に協力してくださいます。
須田院長の診察の様子

もちろん他の先生方も、
忙しい業務の合間をぬって
快く問診に応じてくださいました。

問診では、患者の気になっている点はどこか、
昨年のデータと比べて変化はあるか等、
短い時間で細やかな診察を行います。
須田院長の診察の様子
須田院長の診察の様子
全身状態をよく観察して、問診終了です。

先生方はこの後、
採血結果や胸部レントゲン写真の読影を終えて、
総合診断を行います。

今年もたくさんの職員が受診しました。

健診を主導した検診部の皆様、
ご協力いただいた病院スタッフの皆様、
先生方、お疲れ様でした。

今後もこのブログで
赤枝病院の様々な風景をお伝えしていきます。