【大和】HDC普及に想いを馳せて

しょうじゅの里大和の設置主体であり、
赤枝会の中心的な役割を担う赤枝病院の病院長 須田院長より、
「高齢者への持続皮下輸液(HDC)療養期~終末期の水分管理」の
特別講義を受けました。
1.講師として

持続皮下注射(HDC)とは、
抹消血管確保ができない高齢者や、
認知症がひどく点滴を自分で抜いてしまわれる方、
在宅治療、終末期医療などに抹消輸液を持続的に皮下投与する方法です。
2.今回の研修内容
近年、高齢者医療や緩和ケア領域を中心に注目されるようになっています。

必要性や方法を理解し、次に、製剤についての説明がありました。

現在、皮下投与専用輸液というものは存在せず、
医師の判断で好ましい製剤を選択し投与している、との事。
3.スライドの熱い想い
社会的にも重要性のあるHDCに特化した、新しい製剤開発が望まれます。

HDCの必要性と理解の普及が院長自身のライフワーク。
4.HDC普及に想いを馳せて
私たち職員も十分、理解しました。
普及していけるように努力していきたいです。

この講義を受講した参加者の声を集めてみました。
「肺炎になったり、発熱など、抗生剤が使用できるのは心強い、とても勉強になった。」
「看取りを行なっているのでとても共感を覚えた」
「利用者様が、人生の終末期をいかに平穏に過ごすことが出来るかは、
私たち介護に携わっている者に課せられているテーマです。
『高齢者への持続皮下注射』が有効と思う症例として、誤嚥性肺炎治療で、
血管の確保が難しい方への皮下点滴による抗生物質剤の投与ができるので、
病院へ入院せずに施設内でも治療が可能なのは良いことです。」
5.受講する職員と院長

とても良い学習ができました。有難うございました。

【CL】透析用留置針の勉強会

三保の森クリニックでは、定期的に院内勉強会を実施しています。
今回は、当院で行われたメディキット製透析用留置針の勉強会についてお伝えします。

穿刺業務は透析治療を行う上で、必要不可欠であり、
基本的なアイディアは60年前からほぼ変化していないと言われています。

穿刺行為は患者様の苦痛を伴う為、医療者側も緊張します。
患者様との信頼関係にも影響を与えてしまうからです。
 
今回は、穿刺者のスキルアップを狙った勉強会です。
1.まずは座学

穿刺のコツの一つが、血管への刺入角度です。

一般的には「穿刺角度は15~30度で血管を切り、
血管を切った感覚を感じたら、針を倒して留置する位置まで進める」
というのが、基本だといわれて言います。
つまり、角度が浅すぎると皮膚を傷つけてしまうばかりだけで、
血管の上で反れてしまいます。
逆に深いと血管の穿入部の反対側まで傷をつけてしまう可能性があります。
3.真剣に勉強

当たり前の話のように聞こえますが、
皮膚の下に埋まっている血管の深さを感じるには、
経験と針先の感触を感じとる鋭敏な感覚が必要となります。
しかし、誰しもが初めは未経験。練習をしたいと思うのが普通です。

その為の練習台となるのが、トレーニング専用の人形をはじめとする
様々なトレーニングキットです。
5.練習用の人形
4.リアルな人工血液
この血液代わりの赤い液体が落差圧で埋まっているチューブを通して
穿刺針から染み出してくるという仕組みです。

さすがに完全に人の血管を代用しているとは言いがたいですが、
各社ともできるだけ現実的な練習をしてもらえるように開発を続けています。
2.パンフレット

次回は、驚きのアイテムを紹介したいと思います!

【CL】トラゼンタ錠の勉強会

この季節、「○○の秋」の『○○』の部分に何をいれるか
悩まれる方も多いかと思いますが…

三保の森クリニックは
「当クリニックは毎年『勉強の秋』です!」
と、日々の研鑽に努めています。
1.勉強会の様子

先日行われた勉強会は、「トラゼンタ錠について」でした。
2.「トラゼンタ錠」とは
これは、糖尿病の治療で多用されている薬の一つである「DPP-4阻害薬」として
国内4番目に発売されましたリナグリプチンの商品名です。

「DPP-4阻害薬」とは、
インスリンの分泌を促す作用がある消化管ホルモンを分解する酵素を阻害して
インスリンの働きを強めることにより、血糖値の改善をする薬です。

蛇足ですが『消化管』とは、
食物を消化・吸収しながら運搬する管のことです。
口腔に始まり、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門に終わる、
つまり人体のほどんどをつなげている管になります。

糖尿病治療薬として重要な「DPP-4阻害薬」を考える上で
「インクレチン」と呼ばれる物質が重要になります。
これはホルモンの一種であり、インスリン分泌に大きく関わっています。
「インスリン」は血糖値を下げる唯一のホルモンであるため、
その作用を強める「インクレチン」も重要になります。

つまり、インクレチンの作用を増強すればインスリンの効果も強くなり
血糖値を下げることができるのです。

「インクレチン」は酵素(DPP-4)によって分解されるので
この酵素(DPP-4)を阻害すれば「インクレチン」の作用が強くなります。
その結果、インスリンの作用も増強されて糖尿病の症状を改善することが出来ます。
3.丁寧な説明
 
今後も薬への知識も深めて、
こちらのブログで皆様にご紹介させて頂きたいと思っています。

【大和】認知症の人の気持ちになって…

尊厳をもって最後まで自分らしくありたい・・・
誰もが望むこの願いを、ある意味阻んでいるのが、
「認知症」という名の病気ではないでしょうか。

しょうじゅの里大和では、
高齢者の深刻な問題となっているこの「認知症」について、
勉強会を開きました。

認知症は誰でも発症する可能性がある病気です。
いつ、自分や家族が、あるいは友人や知り合いが認知症になるかわかりません。
他人事としているのではなく、
「自分の問題でもあるのだ」という認識を持つことが大切です。

講師は、『認知症ケア専門士』の資格を持つ、当施設の介護主任です。
1.認知症ケア専門士からの講義

『認知症ケア専門士』とは、
認知症の方やご家族に質の高いサービスを提供することができるスペシャリストです。
認知症に詳しいだけでなく、
介護に関する相談に的確なアドバイスをしてくれます。
認知症予防効果の高いレクの提案を始め、
様々な介助のシーンで高度なスキルを発揮してくれています。

ちなみに、当施設の認知棟専門フロアでは、介護主任のみならず、

ケアマネージャーも、この認知症ケア専門士の資格を持っているんです!
日常の業務中に見せてくれるスペシャリストならではの対応は
他スタッフの良い手本になったり、刺激をくれます。
更にその高度な知識を勉強会を通して、共有してもくれるのです。

講義の際は、積極的な質問も飛び出します。
2.積極的に質問
3.真剣に質疑応答
業務中、利用者様の対応に戸惑うことも多々ありますが
それを少しでも減らし、寄り添ったケアができるように
どのスタッフも真剣です。
4.研修会全体風景

認知症ケアの基本は、「認知症の人の気持ちになって考える」こと。

例えば、認知症の方に見られた、以前は『問題行動』と呼ばれていた動作についても
ご本人様にとっては、決して問題ではないので、
これを偏見で見るのは間違いだそうです。

認知症の人への対応の心得は、3つの「ない」。

①驚かせない
②急がせない
③自尊心を傷つけない

確かな知識に裏付けされた的確なケアスキルと一緒に
常に愛情、優しさを持って、利用者様との信頼関係を築いて、
毎日、笑顔で接していきたいと思います。

【赤枝病院】赤枝病院の勉強会

昨日のブログで、三保の森クリニックの勉強会についてご紹介しましたが
当法人の母体である赤枝病院でも、定期的に「勉強会」を実施しています。

今回はE病棟の浅井主任と、
2.講師を務める浅井主任
リハビリテーション部の鈴木主任が講師を務め、
1.講師を務める鈴木主任
「負担の少ない指の伸ばし方について」の講義が行われました。

リハビリの視点から一般的な手のメカニズムについて説明があった後、
看護の視点から、それを踏まえたケア方法の例を紹介していきます。
3.真剣に受講

ジェスチャーや実演を交えながらの説明に、受講者も真剣に耳を傾けています。
4.全員で…

ディスカッションの時間もあり、いろいろな意見が皮されました。
5.ディスカッション

職員が患者様に対して、真摯に向き合う為にも
患者様一人一人に合ったケアを考える、大変有意義な場となりました。

こうした勉強会は、職員が新しい知識を吸収する場であり、
今までのやり方を見直す場でもあります。
職員同士、切磋琢磨し合って日々業務に励んでいます。

これからも、様々な院内の取り組みをこのブログで紹介していきます。

【CL】カーボスター勉強会

定期的に勉強会を実施している三保の森クリニック。
今回ご紹介させて頂く勉強会の内容は
透析液の「カーボスター」です。
1実物です

透析液について、簡単に説明しますと、
透析液とは正常の血清に含まれているのと同じ濃度の
電解質(イオンでナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)と
アルカリ剤(重層)が含まれている、きれいな液のことです。

透析の時にダイアライザー(人工腎臓)の中を
この液が500ml/1分間流れ、血液が200ml/1分間流れるように設定すると、
最も効率よくなるのです。

そして、ダイアライザーの管の壁を通して
血液中の毒素や余分なイオン(カリウムやリン、マグネシウム)や酸が
透析液の方に出ていくことで血液がきれいになり、
汚くなった透析液は捨てられます。
 
驚くことに、この透析液は一人の患者さんに対し、
なんと120L以上も使用されております。

さて、「カーボスター」とはどのような透析液なのかというと
一言でいうと、『無酢酸透析液』となります。

本来、人間のph(ペーハー)は「弱アルカリ性」の状態ですが
身体に毒素が溜まると「酸性」へと傾きます。
(※腎不全に陥ると皆さん「酸性」になります)

この傾いた「酸性」を本来の「弱アルカリ性」に近い状態へ戻すために
「酢酸ナトリウム」を透析液から投入し、血中に入り込ませて
体内へ入れていました。
「酢酸ナトリウム入り透析液」は取り扱いが容易な為普及も早く
多くの施設にて使用されてまいりました。

かし一方で、本来生体内に存在しない「酢酸ナトリウム」が
身体の負担となり、主に高齢者や糖尿病性腎疾患者に
例えば『心臓に負担となり抹消血管が拡張し、透析中に血圧低下』してしまったり、
『酢酸不耐症=嘔気・嘔吐・頭痛・血圧低下他不快症状を引き起こす』
副作用がみられました。
 
この酢酸を完全にゼロにする研究が進められた結果登場したのが、
「カーボスター」です。

2007年の夏に酢酸を全く含まない、
いわゆる酢酸フリー透析液(剤)として発売されました。
この「カーボスター」は重炭酸ナトリウムのみによって体内のphを調整する、
我が国で初めての無酢酸の透析液となります。

治療に使うものがどういうものなのか、きちんと知ることで
患者様への安心感も増します。
2勉強会の様子
スタッフ達も、真剣に解説される言葉の一つ一つを
自分の知識として、脳に刻んでいる様子でした。
3勉強会の様子
4勉強会の様子
長々となってしまいましたが、
また一つ透析にお近づきいただければ幸いです。

そして、まだまだスタッフの勉強会は続いていきます。
5勉強会の様子
またご紹介していきますので、
お楽しみにして下さいね。
 

【CL】院内勉強会

夏の厳しい暑さが、8月後半から続いた長雨+台風の後
嘘のように何処かへ行ってしまいました。
過ごしやすい…というより、急激に秋めいてきて、
肌寒さを感じる気温になったせいでしょうか。
三保の森クリニックには、体調を崩された方の来院が多くなった気がします。
どうぞ皆様も、充分お気を付けください。

さて、当クリニックの秋は『知識を増やす、勉強の秋』ということで
先日鳥居薬品株式会社様にご協力をいただいて
「ケイキサレート」という、高カリウム血症改善剤についての
院内勉強会を開きました。

「カリウム」は主に生野菜に多く含まれる栄養素で、
必須ミネラル16種に入り、体の中で重要な働きをしております。
その働きは「ナトリウム」を体外に排出して
血圧を下げたりむくみを解消したりする効果があります。
 
しかし、透析患者様にとっては
余分なナトリウムとカリウムを排出するのが難しいため、
カリウムの値が上がると、高カリウム血症となってしまいます。
そうなると、四肢の痺れ・吐き気・筋肉低下・不整脈等の症状が現れてしまい、
そのまま放置してしまうと致死性不整脈から心停止に至る可能性があります。

そこで、カリウム値を管理するために登場するのが
「ケイキサレート」です。
1 ケイキサレード

この薬はポリスチレンスルホン酸ナトリウムを主成分とする高カリウム血症改善剤で、
腸管内でカリウムとイオン交換することにより改善していきます。

勉強会では、この薬の構成や使用方法、効果などの説明を
しっかりとご教示いただきました。
2 勉強会の様子①
3 勉強会の様子②

また、飲み難さでもよく知られているお薬なので、
実際に試飲もしてみました。
4 試飲
スタッフ自ら実際に溶かして味見をしたのですが、
見た目・想像以上に飲み難さを実感しました。

患者様が感じられている、治療に伴う様々な苦しみや不安に少しでも寄り添えるように、
スタッフ一同、得られる知識があれば最大限の努力をして手に入れようと思っています。
そして、技術はもちろん、様々な薬を上手に活用し、
患者様の治療に役立てていこうと考えています。

その想いを胸に、次の勉強会の題材を頭に浮かべるスタッフ達でした。
 

【美浜】福祉用具研修会

ある福祉用具の事業所さんにご協力していただき、
しょうじゅ美浜にて、福祉用具の研修会を行いました。
1.研修会スタート
ズラリと並んだ福祉用具の前には、ちょっと緊張気味のスタッフと、
理学療法士ならではの視線で器具を眺める副施設長がいました。

まず紹介してもらったのは歩行器です。
改めて見ると、色々な種類があります。
2.歩行器
それもそのはず。
ご利用者様の状態にあわせて、歩行器を変えるそうです。

副施設長からも細かい説明があり、
それを受けて、自分たちでも体験してみました。
3.副施設長も説明
4.歩行器体験

車椅子も二種類用意いただきました。
5.車椅子
左側の自走式車椅子はデザインも好評なうえ、
持ち手が手になじむようになっているので、人気の商品だそうです。

実際にスタッフが乗ってみました。
6.車椅子体験
すると…
「乗りやす~い!」と、思わず興奮。
周囲を一周していました。

ちなみに、こちらの車椅子は
背もたれもテープで体型に合わせた調節が可能だそうです。
7.背もたれ調節
例えば背中が湾曲している方の場合、
今までクッションなどで調節していたのですが、
この車椅子ならマジックテープで簡単に調節して、
楽な姿勢にすることができます。

座ってみても、やっぱり違うとのこと。
人気だというのもうなずけます。

また、もう一つの車椅子には、スライドボードが装着されていました。
人によっては、これを使って1人で移乗することができるそうです。
8.スライドボードつき車椅子

『移乗』といえば、回転クッションと回転盤の紹介もありました。
9.回転クッション・回転盤
回転盤は、これを使って椅子から車椅子へ移動するだけでなく、
車の乗り降りなどでも活躍するそうです。
10.使い方説明

福祉用具を上手に活用することで、
利用者様はもちろん、ご家族様にも身体に負担の少ない介護を望むことが出来ます。

特養では難しい面もありますが、この研修会を経て
利用者様にあったものをご提案できるように
使い方や用途を知っている必要があると感じました。

【大和】全国大会に参加します!

9月2日~9月4日の3日間、横浜にあるパシフィコ横浜にて
『第26回 全国介護老人保健施設大会』が開催されます。
4.会場
この大会は平成2年から、公益社団法人 全国老人保健施設協会が主催している大会です。
介護老人保健施設で働く看護、介護、リハビリテーション、栄養士、支援相談員、事務など、
色々な職種が、それぞれに取り組んできた事や様々な事例などを口演やポスターで発表したり、
著名な方々の講演会や、各種研修会も行われます。

この全国大会が神奈川県で開催されるのは
平成17年夏に開催した第16回神奈川大会以来とのことで、
丁度10年振り2度目の大会になります。

今回の大会テーマは
『高齢者が輝く未来を~お洒落に!スマートな連携!』。
大会ホームページはこちらになります。

さて、実はこの大会の中で、当しょうじゅの里大和も、口演発表とポスター発表をする予定です。

その本番前に、施設内で発表のリハーサルを行いました。
リハーサルといっても、他のスタッフにとっては、その内容は大切な知識の宝庫。
折角なので、施設内研修会という形をとりました。

まずは、リハビリ部・作業療法士による口演発表『園芸活動への取り組み』です。
1.リハビリ部の発表

次は介護福祉士による口演発表『認知症フロアーのセンサーマット外しの取り組み』
2.介護福祉士の発表

居宅管理者は、『夫婦ふたり、自宅で仲良く暮らしたい』をテーマに口演します。
3.居宅管理者の発表

そして最後は支援相談員によるポスター発表『チームで行う未収金管理と回収の連携』
4.支援相談員の発表

演題名だけでも、ちょっと興味をそそられる印象を受けますが、
内容もとても充実していて、魅力的な発表でした!

形としては施設内研修でも、リハーサルであることを意識して
本番ながらに、質疑応答の時間も設けました。

他のスタッフから積極的に質問の声があがり、
この時間がまた新たな知識を得ることにつながります。
5.積極的に質問

いろいろな職種の発表を聞くことで、職種間の連携をさらに強めていけるように思いました。
どんな知識も『知らなくて良い事はない』ということを実感です。
6.施設内研修の様子
まさに、大会テーマにある『スマートな連携』に繋がっていく思いでした。

今回の大会は、私達のホームである神奈川県の横浜で開かれますので、
全国各地から参加される皆様をお迎えする、という立場になります。

多くの皆様のお越しを、お待ちしております。
私達の発表も、是非、聞きにいらして下さいね。