三保の森クリニック メディカルブログ

【CL】血管のケア⑧ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為のポイントを
何回かに分けて、引き続きこちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

ポイントとなる項目は、こちらの7つ。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は習慣的な運動の効果についてお話します。

日常の身体活動量が低下した状態にある運動不足は、
エネルギー摂取量が相対的に過剰となり、
肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧症を招きます。
これらは、やがて脳血管疾患や
心臓病などの命にかかわる病気になる恐れがあります。

これらの対策としては、
その基礎となる生活習慣病を予防・治療することが不可欠で、
運動による体力の増進がとても重要になります。

具体的な運動の効果とは

  • ① 血圧降下作用
    (約10週間で5~10㎜Hg下がると言われています)
  • ② 糖尿病の改善
    (インスリンの働きが良くなると言われています)
  • ③ 脂質異常症の改善
    (中性脂肪を減らし善玉コレステロールを増やします)
  • ④ 肥満改善
    (消費エネルギーが増え蓄積された余分なエネルギーが燃焼されます)
  • ⑤ ストレス解消
    (運動し汗を流すことで気分がすっきりし代謝をスムーズにします)
  • ⑥ 血管の老化予防・動脈硬化の改善や血管再生。

運動により血液の循環状態が高まると、
酸素や栄養が全身に行き渡る為に
今まで以上に血管は伸び縮みを繰り返し、
徐々に強い血管に変化していきます。

血管に柔軟性が戻ると、
心臓から楽に血液を送り出すことが出来ます。

さて、これらの血管のおおもとである心臓は
絶えず全身に血液を送るべく働き続けています。
心臓から送られた血液は動脈を通って
頭のてっぺんから足の先まで酸素や栄養を送り続けています。

心臓の力だけで体内循環を補うのはとても大変です。

そこで私たちの体は、
これらの働きを心臓だけに頼るのではなく
筋肉の力も利用して維持しています。
その一つとして、重要な働きをするのが
『第2の心臓』と言われるふくらはぎ。
ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋が収縮する事で
静脈を圧迫刺激して血液を心臓まで押し上げているのです。

これはミルキングアクションと言われ
血液循環にとってとても重要な作用と言われています。

適度な運動の継続、例えば散歩などで、
そのふくらはぎを鍛える事が出来ます。
散歩(イメージ)

毎日のお散歩の他に、仰向けに寝てかかとを固定し、
つま先を上下させる事をくり返す事で
ふくらはぎの筋肉は鍛えられます。
こちらの運動は、座位で行った場合も
同じような効果が得られます。
ふくらはぎ運動(イメージ)
自分に合ったスタイルで実践してみてください。

ところで、この時期に外を散歩する際には
気を付けていただきたいことがあります。

それは、『寒さ』。
寒い冬(イメージ)
冬の時期は、外は随分寒くなってきています。

寒い中いきなり運動を始めると
急な血管収縮と血流上昇で、
血管疾患を引き起こす恐れがあります。
脳血管障害(イメージ)
お出かけ前に暖かい部屋で軽くウォーミングアップをして
体を温めてから、ウォーキングを始めましょう。

また、既に脳血管疾患、心疾患等の病気がある方は
専門の医師の指導のもと
無理のない運動を心掛けて下さい。
無理のない散歩(イメージ)

毎日でなくとも継続する事が大切です。
まずはゆっくりのんびりと
気が向いた時に始めてみては如何でしょうか。


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【CL】血管のケア⑦ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為のポイントを
何回かに分けて、引き続きこちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

ポイントとなる項目は、こちらの7つ。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は「5.アルコール、甘いものはひかえて」についてお話します。

■ アルコールについて

「酒類は、少量であれば
HDLコレステロール(善玉コレステロール)を
増加させる働きがあります。」
こういった文章が、俗にいう
『大酒飲み』の方の口実になっていることは
ありませんか?
お酒を大量に飲む人(イメージ)

しかし、『少量であれば』という
大前提があることを忘れてはいけません。
適量とされているアルコール量は1日20g以下です。

ではアルコール飲料の適量とは
どの位の量になるでしょう?
下の表をご覧ください。
アルコール飲料
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

アルコールは糖質の含有量が多く
1gで7kcalのエネルギーがあります。
アルコールは肝臓で中性脂肪の合成を促進し
血清中性脂肪を上昇させます。
また、余分な中性脂肪は肝臓に蓄えられ
脂肪肝の原因にもなります。

適量とはいえ、毎日飲むことは肝臓に負担をかけます。
さらに、長期間のアルコール摂取は
高血圧になるリスクを高めます。
週に2回は休肝日を設けて、
肝臓の負担を軽減することが大切です。
休肝日(イメージ)
休肝日の人(イメージ)

アルコールには食欲増進作用があり
食べ過ぎの原因にもなります。

脂っこいものや、塩分の強いおつまみは避け
脂っこいおつまみ(イメージ)
食物繊維が多く、
動物性脂肪の少ない料理を選ぶことが大切です。
ヘルシーなおつまみ(イメージ)

また、お酒を睡眠薬代わりに使う方がいますが
寝る前の飲酒によってはむしろ眠りは浅くなり
夜中に目を覚ましたり
翌朝早くに目が覚めてしまうなど
睡眠の質が落ちることが分かっています。
寝酒(イメージ)

お酒は寝る前ではなく
夕食時に食事と一緒に楽しむのが良いでしょう。
眠りにつく3時間前までに
飲み終えることが望ましいです。

■甘い物について

糖質の中でも
ごはんや小麦、じゃがいもなどに含まれる
多糖類(でんぷん)に比べ
ショ糖(砂糖) や果糖(果物に含まれる)などの単純糖質は
結合が少なく、分解する手間が省けるため
体内への吸収のスピードが速く
余分な糖質は中性脂肪へ変わるため注意が必要です。
 お菓子・果物(イメージ)

砂糖は調味料として使用する程度で十分です。
果糖やショ糖(砂糖)が入った飲料の飲み過ぎは要注意です。
ジュース(イメージ)

甘い飲料の砂糖の量を下の表に示しました。
飲料の砂糖含有量
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

飲み物はお茶やブラックコーヒーなどにして
菓子などの間食は程よく楽しむ程度にしましょう。
お茶・コーヒー(イメージ)

特に、夕食後の菓子や果物の摂取は
中性脂肪が増える原因となります。
寝る前の3時間はこれらを口にしない事が大切です。


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【CL】血管のケア⑥ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為のポイントを
何回かに分けて、引き続きこちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

ポイントとなる項目は、こちらの7つ。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は「4.食物繊維を毎食しっかりと」についてお話します。

炭水化物は糖質と食物繊維でできています。
糖質は1gで4kcaのエネルギーがありますが、
食物繊維にはほとんどエネルギーがありません。

食物繊維は人の消化酵素では消化できない成分で、
食後の血糖上昇や
コレステロールの吸収を抑える働きがあり
動脈硬化の予防に有効です。

食事摂取基準では18歳以上の成人では
男性20g以上 女性18g以上
を目標量としています。

食物繊維は、
野菜、豆、きのこ、芋、海藻、果物に
多く含まれています。
食物繊維の多い食品

下に食物繊維の含有量をランキングしました。
食物繊維ランキング
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

野菜・きのこ・海藻類の摂取目標は1日350g
そのうち1/3以上を緑黄色野菜から摂取しましょう。

果物、豆類、芋類については、
1日1回を目安に食べましょう。

これらを料理として
毎食2~3品添えられると理想的です。
副菜(イメージ)

果物はビタミンやミネラル、
食物繊維などが豊富ですが
野菜と異なり糖質を多く含みます。
食べ過ぎによる糖質の過剰摂取が
中性脂肪を増やす原因になってしまうので
注意が必要です。

1日の適量は、以下の通りです。

  • みかんなら中2個
  • りんごなら中1/2個
  • バナナなら中1本

果物の適量(イメージ)

適量を守ることが
健康な血管を維持することにつながります。


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【CL】血管のケア⑤ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為のポイントを
何回かに分けて、引き続きこちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

ポイントとなる項目は、こちらの7つ。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は前回のブログに引き続き、
「③ 調理法に一工夫」として
『其の2 摂取したい脂質』について説明します。

■ 摂取したい脂質…n-3系脂肪酸を効果的に摂取する工夫

前回、説明したようにn-3系脂肪酸について
食事摂取基準における1日の目安量は
成人男性 2.0g/日 成人女性 1.6g/日です。

ではどのような食品が多く含有しているかというと
以下の表の通りです。
N-3系脂肪酸含有量
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

n-3系脂肪酸は食用調理油由来のα-リノレン酸と
魚由来のEPA,DHA等があります。

1.魚の脂を摂取する工夫

n-3系脂肪酸は青い背の魚の油に多く含まれています。
そしてこの脂は酸化されやすく、光に弱い性質があります。

ですから魚の干物は光によって酸化してしまっているため
EPA、DHAは少なくなっています。
また、揚げ物にした場合
揚げ油の中に魚の脂の半分近くが溶け出してしまいますので
調理法にも注意が必要です。

  • 鮮度が良いお刺身で。

    n-3系脂肪酸は脂なので、
    例えばマグロは赤身より、トロ等の脂の多い部位の方が
    より多く含有しています。
    鮮度の良いお刺身は、酸化されていない状態の魚の脂を
    まるごと食べることができる最適な食べ方です。

    刺身(イメージ)

  • 鍋物にして汁に溶け出した脂まで食べる。
    鍋(イメージ)
  • ムニエルにして、小麦粉で魚脂を閉じ込めて。
    ムニエル(イメージ)
  • 焼き魚にする際はできるだけ脂が落ちないように。

    焼き魚にすることで
    約2割の脂が落ちてしまうと言われていますが
    秋刀魚やイワシ、サバなど脂の乗った魚は
    1人前で十分に1日の目安量を補えます。

    焼き魚(イメージ)

  • 魚の缶詰めも有効。

    汁に溶け出した魚脂まで食べましょう。

    缶詰(イメージ)

2.えごま油やあまに油を効果的に摂取する工夫

上の表にあるようなn-3系脂肪酸を含有している魚を
毎日摂取している方には必要ありませんが
日本人の魚離れが進んでいる現代では
魚の摂取量が少ない方も多くいます。

魚の摂取頻度を増やす事が困難な場合は
えごま油やあまに油などの
n-3系脂肪酸を多く含有する食用油から
補う方法もあります。

油は小さじ1杯で4gなので
1日小さじ1杯程度で目安量になります。
もちろん青魚などでn-3系脂肪酸を摂取できる日は
これらの油を摂取する必要はありません。

n-3系の油は熱や光に弱く、酸化されやすいため、
冷蔵庫などの冷暗所に保存し
開封後は1ヶ月以内に使い切る必要があります。

  • ドレッシングやマリネなどを作る際に利用する。

    ノンオイルタイプのゆずドレッシングや、
    青じそドレッシングに
    えごま油やあまに油を加えるのも手軽で良いです。

    ドレッシング(イメージ)

  • 飽和脂肪酸であるマーガリンやバターの代わりに
    トーストに1~2滴たらす。

    足りない分はオリーブオイルを使用するのもおすすめです。

    トースト(イメージ)

  • 飲み物や汁物などに加える。

    熱々の時では変質してしまう恐れがあるので
    約50℃以下冷めた頃に加える良いです。

    味噌汁(イメージ)

  • 料理に直接かける。

    味に癖もなく少量で良いので
    和え物や肉料理、ご飯等でも
    直接かけて食べることができます。

    ご飯(イメージ)

脂肪に含まれる必須脂肪酸は、
私たちが健康を保ち、長く生きるためには
欠かすことができない成分です。

テレビCMでも謳っていますが、
私たちの体は、食べた物だけで成り立っています。
体によいものを選んで食べることの中に、
『体に良い脂肪』を上手に取り入れていくことも
健康の秘訣の一つです。


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【CL】血管のケア④~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為のポイントを
何回かに分けて、引き続きこちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

ポイントとなる項目は、こちらの7つ。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

前回のブログでは、
『② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを』の項目を
ご説明しましたが、その中で
『脂質には「控えたい脂質」と「摂取したい脂質」があり
それらをしっかり分けて考えることが重要』ということも
お話し致しました。

今回はそれを踏まえて、「③ 調理法に一工夫」として
『其の1 控えたい脂質』 について説明します。

■ 控えたい脂質…飽和脂肪酸を減らす工夫

● 飽和脂肪酸を含む食品を知る。

まずは飽和脂肪酸を多く含む食品を知り
これらの食品の摂取を控えることが第一のポイントです。

飽和脂肪酸は特にバターや牛脂、
ラードなどの調理用油に多く含まれています。

その大体の数値がこちらです。

  • バター 50%
    バター(イメージ)
  • パーム油 47%
  • 牛脂やラード 40%
    ラード(イメージ)
  • ショートニング 34%
  • 生クリームやチーズ類 15~25%
    生クリーム(イメージ)
  • マーガリン 22%

さて、上から2番目にある『パーム油』を見て
「パーム油って何?」
と思われた方も多いのではないでしょうか?

パーム油とはアブラヤシの果肉から
圧搾法によって採取する油脂のことです。

実はこの油、日本での消費量は
1位の菜種油に続き2位であり
日本人は年間平均4kgも摂取していると言われています。

それにもかかわらず聞きなれない原因の第1は
その多くが『食品の原材料』として使用されることにあります。
そして、その際の表記が「植物油脂」と表示されている為に
『パーム油』という言葉自体が
あまり認識されていない、というわけです。

植物油脂と聞くと、
動物性の脂より体に良いイメージが湧きませんか?

しかし実際は飽和脂肪酸の含有率は47%!
何とラードよりも多く、要注意な油です。

ほとんどの植物油が常温で液体であるのに対し
パーム油は液体と固体の中間に位置する性質を有し
酸化や過熱への安定性が高く、
サクッと仕上がる特徴があります。

さらに価格の面でも安価であるため
食品メーカーや外食産業にとって
とても使いやすい油なのです。

口に入れるとなめらかに溶けるため
マーガリン、ラクトアイス、チョコレートなどの添加油脂や
マーガリン・ラクトアイス・チョコレート(イメージ)

ホイップクリームの代替品などに用いられています。
ホイップクリーム(イメージ)

また、熱を加えれば液体状になり
インスタントラーメンやポテトチップスなどの揚げ菓子や
インスタントラーメン・ポテトチップス(イメージ)

ファーストフードやお惣菜の揚げ油
フライドポテト・唐揚げ(イメージ)

パン、ドーナツ、ケーキ、クッキーなどの
加工食品などにも用いられています。
パン・ドーナッツ・クッキー(イメージ)

どれも馴染みのある食品ばかりですよね。
しかしこれらの食品の摂取が過剰になると
血管では動脈硬化が進行していきますので
十分注意が必要です。

現在の日本人の多くは
飽和脂肪酸の摂り過ぎが問題となっていますが、
ここで注意していただきたいのが
『飽和脂肪酸には血管を強くする働きがあり、
全く摂らずに不足すると血管自体が弱くなっていく』
という事実です。
血管が弱くなると、脳出血になる可能性も高くなります。

つまり、摂りすぎることが問題なわけで、
飽和脂肪酸そのものは
体にとって必要な脂肪酸でもあるのです。

厚労省の「日本人の食事摂取基準」では、
摂取エネルギーの7%以下と目安量が設定されています。

では、どうすれば良いか。
下記に書き出していきますので、調理の際は
是非参考にしてみてください。

  • 肉は赤身や皮なしの鶏肉など、脂肪の少ないものを選ぶ。

    調理前に脂身や皮を取り除くことも有効です。

  • 肉は調理前に下茹でや湯通しをして余分な脂を減らす。
    下茹で(イメージ)
  • 肉を焼く時は油を使わず網焼きにする。
    網焼き(イメージ)
  • 煮物の場合は浮いた油を取り除く。
  • 揚げる・炒めるよりも、蒸す・煮るの調理法を。

ひと手間の工夫で、脂質を過剰に摂ることを避けるのは
充分に可能です。
毎日の食事から脂肪分を完全に追い出すことは
ある意味不可能ですが、
その分、調理方法の工夫を積極的に取り入れ、
上手に『脂質』と付き合っていくことが、何よりも大事なのです。


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【CL】血管のケア③ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為にのポイントを
何回かに分けて、こちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

前回のブログでお話しした7つの項目について、
順に細かく説明します。

ちなみに、その7つの項目とはこちらになります。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は『② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを』
の項目について、お話ししたいと思います。
魚介類や大豆製品(イメージ)

LDLコレステロールや中性脂肪を下げるためには
摂取する脂肪の質が重要です。

油を構成している脂肪酸には下の図のように、
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があります。
脂肪酸の種類
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

飽和脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールを増やし
多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸は
血液中のLDLコレステロールを下げる働きがあります。

さらに多価不飽和脂肪酸であるn-3系の脂肪酸(青魚油、えごま油)は

  • 中性脂肪を低下させる
  • 不整脈の発症を予防する
  • 血栓を予防する

などの効果もあります。

つまり、肉や乳製品などの動物性の脂を控え
青魚の脂やえごま油、オリーブ油等を始めとした
植物性の油を摂取することが
血管の健康を守る上で効果的であるということになります。

また、大豆は不飽和脂肪酸が多く含まれており
LDLコレステロールを減らす働きがあります。
ビタミン・ミネラルが豊富なので
LDLコレステロールが高い人が動物性食品を控えたい場合に
低カロリーな植物性タンパク質源として
最適な食品であるといえます。
大豆製品(イメージ)

肉の脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれていますが
良質なタンパク質でもあるので
出来るだけ脂肪の少ないモモ肉やヒレ肉などの
赤身の部位を選ぶことが大切です。
鶏肉(イメージ)

次回は『③ 調理法に一工夫』の項目の中から
「控えたい脂質」について、お話ししたいと思います。


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【CL】血管のケア ② ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は
体の隅々まで血液を送り、細胞を活性化させ
健康な体を維持していくのにとても重要です。

『健康な血管』を作るのに
「もう遅い」ということはありません。
良い習慣を身に着け、続けるようにしていけば、
自ずと元気な血管になっていきます。
血管(イメージ)

改めて、前回のブログでお話しした7つの項目について
順に話していきます。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

さて、今回特にお話ししたいのは
「あなたの適正なエネルギー量を知りましょう。」
ということです。

適正なエネルギー量を把握する事で、
体内への過剰なエネルギー蓄積を防ぐことができます。

1日に必要なエネルギー量は
推定エネルギー必要量を求める式から算出できます。

(1) 基礎代謝基準値×(2)標準体重×(3)身体活動レベル指数
基礎代謝基準値

(2)標準体重の計算式➡標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
身体活動レベル指数

自分の推定エネルギー必要量を知る事、
つまり、「1日の推定エネルギー必要量」と
「普段実際に摂っているエネルギー量」を把握することは
中性脂肪、コレステロールを下げるのに
非常に重要なポイントです。
適正カロリー

次に、『肥満度』を計算しましょう。
BMI=体重kg÷身長m÷身長m
肥満度判定基準

一日の推定エネルギー必要量と
普段取っているエネルギー量の差を計算する事によって
余分に摂取しているエネルギーが見えてきます。

エネルギーの過剰分が7000kcalになると1kg増加します。

摂取エネルギーが適正なエネルギーを上回る状態が長く続くと
肥満(BMI上昇)になります。

摂取カロリーが過剰にも関わらず、肥満にならない方は
皮下より肝臓や血液中に
多く蓄えられている可能性もあります。
これは目に見えるものではない為、
自覚症状がないままに、
脂肪肝や高脂血症へと進行している可能性があります。
年1回の健診で肝臓や血液の状態も必ずチェックしましょう。
健診(イメージ)

自分の推定エネルギー必要量をきちんと把握し、
過剰なエネルギー摂取を防ぐことが大切です。
食事(イメージ)

次回以降は、具体的に食事の内容を
考えていきたいと思います。


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【CL】血管のケア ①

昔から「人は血管とともに老いる」と言われるように
私たちの体は無数の血管に覆われ栄養されています。
この血管の総断面積は
6,000平方メートルにも達するそうです。

想像できますか?
例えると25mプール約20枚分になります。
そう考えると、結構な面積ですね。

この血管をどう維持するかで
人の寿命はずいぶん変わるそうです。

統計でみても循環器病による死亡率は、
癌よりずっと多いそうです。

ところで、健康診断等で医者から
「高脂血症ですね」
と言われたことはありませんか?
これは、動脈硬化の始まりです。

進行すると脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎不全などの
病気になる可能性が高いとも言えます。

通常、食事により脂質が取り込まれると
小腸から吸収され肝臓に蓄えられます。
肝臓の中性脂肪が増加すると、
やがてコレステロールに変化して
末梢血管に運ばれ血液中に放出され続けます。
長期間この状態が続くと
善玉コレステロールの機能が低下し
悪玉コレステロールが増えて
とても悪い環境になります。

これを脂質異常症(高脂血症)と言います。
ドロドロ血管(イメージ)

血液がドロドロの状態が長期間続くと、
血管が硬化し血管の内膜にプラークと言われる
血塊が出来ます。
これにコレステロールや繊維が絡み
時間をかけて大きくなっていきます。
やがて血管はプラークにより狭窄し
狭くなった血管は血流が上昇します。
プラークは血流の圧に耐え切れなくなり
崩れて流され、末梢の細い血管に詰まります。
狭窄血管(イメージ)

最終的に、脳につまれば脳梗塞、
心臓につまれば心筋梗塞になってしまいます。

そうならない為に、出来るところから
『予防策』を講じることをオススメします。
そうならない為に…(図説イメージ)

  • ① 中性脂肪健常値35~149㎎/dl 

    異常値だったら → 摂取する脂質のコントロールが必要です。

  • ② LDLコレステロール健常値70~139mg/dl

    異常値だったら → 動脈硬化が疑われます。
    血圧の上昇を伴っているなら血管が硬化していたり、
    血液がドロドロになっている可能性があります。
    血管の異常がないかしっかり検査してもらいましょう。

  • ③ HDLコレステロール健常値40~99mg/dl

    異常値だったら → HDLコレステロールは、
    血管に溜まった悪いコレステロールをお掃除してくれる
    良いコレステロールです。
    遺伝的に数値が低い人もいますが、
    一般的には過剰に脂質を摂り過ぎず、運動を心掛け、
    魚などHDLコレステロールを含む食事を
    心掛けましょう。

適度な運動と腹八分の食事が最も有効です。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

カラダに良い食材(イメージ)
例えば、運動習慣でいえば
『20分以上のウォーキング』も良いですね。
少しの工夫で、健康寿命が大幅に延長されます。

三保の森クリニックでは、特定保健指導を行っており、
来院される患者様には、きちんとした食事管理と
健康に関する様々な情報を提供させて頂いております。

食事や運動を毎日に取り入れて健康な毎日を送りましょう。


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【GL】食中毒について

食中毒の主な原因である細菌は、気候が暖かく、
湿気が多くなる梅雨から夏(6~8月)にかけて
増殖が活発になります。

グリーンリーブズ赤枝では、毎年6月には、
感染予防対策委員会による
『食中毒の発生予防・蔓延予防について』施設内研修会を開催し、
食中毒の発生予防に努めています。

昨年のブログでは
その研修内容について掲載させていただきましたが、
今回は、当施設の栄養部からのお知らせを
掲載させていただきます。

まず、栄養部で取り組んでいることを挙げますと

  • 厨房に入る前の手洗い・消毒
  • 調理時は手袋・マスクの着用
  • 職員の体調管理
  • 中心温度の測定
    (加熱が必要な食品の中心部までしっかり加熱できているか)

を行っています。
正しい手洗いをしましょう(イメージ)

【家庭での注意点】
食中毒というと、レストランや旅館などの
飲食店での食事が原因と思われがちですが、
毎日食べている家庭での食事でも発生しており、
また発生する危険性がたくさん潜んでいます。

厚生省に報告のあった食中毒事件をみると、
家庭の食事が原因の食中毒が全体の20%近くを占めています。

  • 細菌の多くは10℃では増殖がゆっくりとなり、
    マイナス15℃では増殖が停止しています。
    しかし細菌が死ぬわけではないので、
    食材は適切な温度で保管し、
    早めに使い切るようにしましょう。
  • 生の肉や魚、卵を取り扱うときは、
    取り扱う前と後に必ず手指を洗いましょう。
    石鹸を使い洗った後、
    流水で十分に洗い流すことが大切です。
  • 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは
    使った後すぐに洗剤と流水でよく洗いましょう。
    漂白剤につけ込むと消毒効果があります。
  • 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
  • 調理前の食品、調理後の食品は
    室温に長く放置することは止めましょう。

(参考資料:厚生労働省ホームページより抜粋)

また、作り置きをする機会の多いカレーやシチュー、
煮物など大量に調理したものに増殖しやすい
「ウェルシュ菌」という食中毒菌があります。
ウェルシュ菌は、土や水の中、健康な人や動物の腸内など
自然界に幅広く生息している細菌で、
特に牛・鶏・魚が保菌していることが多く、
注意が必要です。
ウェルシュ菌の発生

このウェルシュ菌は

  • 酸素(空気)がないところでも増殖する。
  • 100℃、6時間の加熱にも耐える”芽胞”を形成する。

のが特徴です。

“芽胞”を一度作ってしまうと、通常の加熱では死滅しません。
そうなる前に、調理中はよくかき混ぜ、
鍋底にも空気を送りながら加熱しましょう。

【予防のポイント】

  • 大量の食品を前日に調理したり、作り終わったあと、
    長時間室温に放置するのは止めましょう。
  • 作りおきの料理を食べる時は、十分加熱してから食べましょう。
  • 保存する時は、すばやく冷まして冷蔵庫(冷凍庫)へ!
  • (小分けすると早く冷めるので、長時間室温に放置することを防げます)

食中毒予防の三原則は
食中毒菌を「つけない、増やさない、殺す」です。
食中毒の三原則

細菌がもしまな板についていたとしても
肉眼では見えません。
一見きれいに見える調理場でも
食中毒菌がいる場合もあります。
外見だけで安心せず、
清潔・衛生的な調理、取り扱いを心がけましょう。

また、手に付着した細菌やウイルスは、
水で洗うだけでは取り除けません。
指の間や爪の中まで、
せっけんを使って正しい方法で手を洗いましょう。
手洗い手順(出展:サラヤ株式会社 様)
(画像出典:サラヤ株式会社 様

食中毒は予防法をきちんと守れば
多くは予防することが可能です。

それでも、もし万が一
「食中毒かな?」というような症状が出ましたら
早めに医師の診断を受けましょう。

おう吐や下痢の症状は、
原因物質を排除しようという体の防御反応です。
医師の診断を受けずに、
市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにするのも
重要な行動です。

三保の森クリニック メディカルブログ

【CL】透析患者様の旅行

透析治療を受けながら、旅行や仕事で出張される方が
三保の森クリニックの患者様の中にも時々いらっしゃいます。

気分転換に旅行にでも行こうかな…
そう思ったら、まずは、透析のかかりつけ医に相談しましょう。
先生に相談(イメージ)

体の状態をみて、先生から許可が出たら準備開始です。
旅行の日程と行先を決めるのはもちろんですが、
その際、一緒に旅行先にある透析施設を探しましょう。

現在はインターネットで簡単に調べることが
出来るようになりましたが、
この場合の『検索ワード』は
『臨時透析』・『旅行透析』・『観光透析』
などになるでしょうか。

透析の日にちと時間が決まったら
見つけた透析施設に透析治療の依頼をします。
遅くとも、旅行の1か月前までに連絡をすると良いでしょう。
透析施設に依頼(イメージ)

依頼施設が決まったら、
かかりつけ医に旅行先病院と透析日時を報告します。
先方の先生には透析がスムーズにいくように
いつも治療を受けている医療施設(例えば、当クリニック)から
情報提供させて頂きます。

準備させていただくのは、
紹介状、診療情報(人工透析の治療条件、検査データなど)等々…
旅行先の透析施設が必要とする患者様のデータです。

旅行先の施設での治療費には、
公的医療保険や特定疾病療養受療証などが利用できます。
健康保険証は必ず携帯しましょう。
家族旅行(イメージ)

尚、各都道府県独自の医療費助成は、
旅行先の施設では受けられないこともあります。
その場合は、旅行後に居住地の市区町村で手続きし、
助成分を支給してもらいます。
その際、旅行先の施設に
診療の内容の明細などを記載してもらうことが
必要になる場合があるため、
旅行前に市区町村の担当窓口に手続きの必要性の有無、
必要書類などを確認しておくと良いかもしれません。

透析療法の内容は基本的に何処も同じです。
患者様ご自身の透析条件
(シャントの場所、血圧、ドライウエイト、透析時間、血流量など)
が明確であれば、ほとんどの場合、
スムーズに透析を受けることが出来ます

透析をやっているから旅行は無理と言う事もありません。
このように、準備をきちんと進めていけば
行きたかった場所に行くことができ、
見たかった景色を楽しむことができます。

気候の良いこの時期に出かけるのは、
リフレッシュできますので、良いかもしれませんね。
自然の中へ

大切なのは、
どこにいても食事や水分はいつもと同じように注意を払い、
規則正しい生活を送る事です。

旅行先では、安心して透析が受けられるよう、
無理な予定は立てず、余裕を持った行程を楽しみましょう。


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