三保の森クリニック メディカルブログ

【CL】血管のケア③ ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は体の隅々まで血液を送り
細胞を活性化させ健康な体を維持していくのにとても重要です。

健康な血管をこれから作って行く為にのポイントを
何回かに分けて、こちらのブログにて
ご紹介していきたいと思います。
血管(イメージ)

前回のブログでお話しした7つの項目について、
順に細かく説明します。

ちなみに、その7つの項目とはこちらになります。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

今回は『② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを』
の項目について、お話ししたいと思います。
魚介類や大豆製品(イメージ)

LDLコレステロールや中性脂肪を下げるためには
摂取する脂肪の質が重要です。

油を構成している脂肪酸には下の図のように、
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があります。
脂肪酸の種類
(※ 図をクリックすると大きく見ることができます。)

飽和脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールを増やし
多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸は
血液中のLDLコレステロールを下げる働きがあります。

さらに多価不飽和脂肪酸であるn-3系の脂肪酸(青魚油、えごま油)は

  • 中性脂肪を低下させる
  • 不整脈の発症を予防する
  • 血栓を予防する

などの効果もあります。

つまり、肉や乳製品などの動物性の脂を控え
青魚の脂やえごま油、オリーブ油等を始めとした
植物性の油を摂取することが
血管の健康を守る上で効果的であるということになります。

また、大豆は不飽和脂肪酸が多く含まれており
LDLコレステロールを減らす働きがあります。
ビタミン・ミネラルが豊富なので
LDLコレステロールが高い人が動物性食品を控えたい場合に
低カロリーな植物性タンパク質源として
最適な食品であるといえます。
大豆製品(イメージ)

肉の脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれていますが
良質なタンパク質でもあるので
出来るだけ脂肪の少ないモモ肉やヒレ肉などの
赤身の部位を選ぶことが大切です。
鶏肉(イメージ)

次回は『③ 調理法に一工夫』の項目の中から
「控えたい脂質」について、お話ししたいと思います。


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【CL】血管のケア ② ~健診部~

弾力のあるしなるような血管は
体の隅々まで血液を送り、細胞を活性化させ
健康な体を維持していくのにとても重要です。

『健康な血管』を作るのに
「もう遅い」ということはありません。
良い習慣を身に着け、続けるようにしていけば、
自ずと元気な血管になっていきます。
血管(イメージ)

改めて、前回のブログでお話しした7つの項目について
順に話していきます。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

さて、今回特にお話ししたいのは
「あなたの適正なエネルギー量を知りましょう。」
ということです。

適正なエネルギー量を把握する事で、
体内への過剰なエネルギー蓄積を防ぐことができます。

1日に必要なエネルギー量は
推定エネルギー必要量を求める式から算出できます。

(1) 基礎代謝基準値×(2)標準体重×(3)身体活動レベル指数
基礎代謝基準値

(2)標準体重の計算式➡標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
身体活動レベル指数

自分の推定エネルギー必要量を知る事、
つまり、「1日の推定エネルギー必要量」と
「普段実際に摂っているエネルギー量」を把握することは
中性脂肪、コレステロールを下げるのに
非常に重要なポイントです。
適正カロリー

次に、『肥満度』を計算しましょう。
BMI=体重kg÷身長m÷身長m
肥満度判定基準

一日の推定エネルギー必要量と
普段取っているエネルギー量の差を計算する事によって
余分に摂取しているエネルギーが見えてきます。

エネルギーの過剰分が7000kcalになると1kg増加します。

摂取エネルギーが適正なエネルギーを上回る状態が長く続くと
肥満(BMI上昇)になります。

摂取カロリーが過剰にも関わらず、肥満にならない方は
皮下より肝臓や血液中に
多く蓄えられている可能性もあります。
これは目に見えるものではない為、
自覚症状がないままに、
脂肪肝や高脂血症へと進行している可能性があります。
年1回の健診で肝臓や血液の状態も必ずチェックしましょう。
健診(イメージ)

自分の推定エネルギー必要量をきちんと把握し、
過剰なエネルギー摂取を防ぐことが大切です。
食事(イメージ)

次回以降は、具体的に食事の内容を
考えていきたいと思います。


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【CL】血管のケア ①

昔から「人は血管とともに老いる」と言われるように
私たちの体は無数の血管に覆われ栄養されています。
この血管の総断面積は
6,000平方メートルにも達するそうです。

想像できますか?
例えると25mプール約20枚分になります。
そう考えると、結構な面積ですね。

この血管をどう維持するかで
人の寿命はずいぶん変わるそうです。

統計でみても循環器病による死亡率は、
癌よりずっと多いそうです。

ところで、健康診断等で医者から
「高脂血症ですね」
と言われたことはありませんか?
これは、動脈硬化の始まりです。

進行すると脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎不全などの
病気になる可能性が高いとも言えます。

通常、食事により脂質が取り込まれると
小腸から吸収され肝臓に蓄えられます。
肝臓の中性脂肪が増加すると、
やがてコレステロールに変化して
末梢血管に運ばれ血液中に放出され続けます。
長期間この状態が続くと
善玉コレステロールの機能が低下し
悪玉コレステロールが増えて
とても悪い環境になります。

これを脂質異常症(高脂血症)と言います。
ドロドロ血管(イメージ)

血液がドロドロの状態が長期間続くと、
血管が硬化し血管の内膜にプラークと言われる
血塊が出来ます。
これにコレステロールや繊維が絡み
時間をかけて大きくなっていきます。
やがて血管はプラークにより狭窄し
狭くなった血管は血流が上昇します。
プラークは血流の圧に耐え切れなくなり
崩れて流され、末梢の細い血管に詰まります。
狭窄血管(イメージ)

最終的に、脳につまれば脳梗塞、
心臓につまれば心筋梗塞になってしまいます。

そうならない為に、出来るところから
『予防策』を講じることをオススメします。
そうならない為に…(図説イメージ)

  • ① 中性脂肪健常値35~149㎎/dl 

    異常値だったら → 摂取する脂質のコントロールが必要です。

  • ② LDLコレステロール健常値70~139mg/dl

    異常値だったら → 動脈硬化が疑われます。
    血圧の上昇を伴っているなら血管が硬化していたり、
    血液がドロドロになっている可能性があります。
    血管の異常がないかしっかり検査してもらいましょう。

  • ③ HDLコレステロール健常値40~99mg/dl

    異常値だったら → HDLコレステロールは、
    血管に溜まった悪いコレステロールをお掃除してくれる
    良いコレステロールです。
    遺伝的に数値が低い人もいますが、
    一般的には過剰に脂質を摂り過ぎず、運動を心掛け、
    魚などHDLコレステロールを含む食事を
    心掛けましょう。

適度な運動と腹八分の食事が最も有効です。

  • ① 適正なエネルギーを
  • ② 肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを
  • ③ 調理法に一工夫
  • ④ 食物繊維を毎食しっかりと
  • ⑤ アルコール、甘いものは控えて
  • ⑥ 運動は習慣的に無理なく継続しましょう
  • ⑦ 番外編 「食事性コレステロール もう気にしなくていい?」

カラダに良い食材(イメージ)
例えば、運動習慣でいえば
『20分以上のウォーキング』も良いですね。
少しの工夫で、健康寿命が大幅に延長されます。

三保の森クリニックでは、特定保健指導を行っており、
来院される患者様には、きちんとした食事管理と
健康に関する様々な情報を提供させて頂いております。

食事や運動を毎日に取り入れて健康な毎日を送りましょう。


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【GL】食中毒について

食中毒の主な原因である細菌は、気候が暖かく、
湿気が多くなる梅雨から夏(6~8月)にかけて
増殖が活発になります。

グリーンリーブズ赤枝では、毎年6月には、
感染予防対策委員会による
『食中毒の発生予防・蔓延予防について』施設内研修会を開催し、
食中毒の発生予防に努めています。

昨年のブログでは
その研修内容について掲載させていただきましたが、
今回は、当施設の栄養部からのお知らせを
掲載させていただきます。

まず、栄養部で取り組んでいることを挙げますと

  • 厨房に入る前の手洗い・消毒
  • 調理時は手袋・マスクの着用
  • 職員の体調管理
  • 中心温度の測定
    (加熱が必要な食品の中心部までしっかり加熱できているか)

を行っています。
正しい手洗いをしましょう(イメージ)

【家庭での注意点】
食中毒というと、レストランや旅館などの
飲食店での食事が原因と思われがちですが、
毎日食べている家庭での食事でも発生しており、
また発生する危険性がたくさん潜んでいます。

厚生省に報告のあった食中毒事件をみると、
家庭の食事が原因の食中毒が全体の20%近くを占めています。

  • 細菌の多くは10℃では増殖がゆっくりとなり、
    マイナス15℃では増殖が停止しています。
    しかし細菌が死ぬわけではないので、
    食材は適切な温度で保管し、
    早めに使い切るようにしましょう。
  • 生の肉や魚、卵を取り扱うときは、
    取り扱う前と後に必ず手指を洗いましょう。
    石鹸を使い洗った後、
    流水で十分に洗い流すことが大切です。
  • 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは
    使った後すぐに洗剤と流水でよく洗いましょう。
    漂白剤につけ込むと消毒効果があります。
  • 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
  • 調理前の食品、調理後の食品は
    室温に長く放置することは止めましょう。

(参考資料:厚生労働省ホームページより抜粋)

また、作り置きをする機会の多いカレーやシチュー、
煮物など大量に調理したものに増殖しやすい
「ウェルシュ菌」という食中毒菌があります。
ウェルシュ菌は、土や水の中、健康な人や動物の腸内など
自然界に幅広く生息している細菌で、
特に牛・鶏・魚が保菌していることが多く、
注意が必要です。
ウェルシュ菌の発生

このウェルシュ菌は

  • 酸素(空気)がないところでも増殖する。
  • 100℃、6時間の加熱にも耐える”芽胞”を形成する。

のが特徴です。

“芽胞”を一度作ってしまうと、通常の加熱では死滅しません。
そうなる前に、調理中はよくかき混ぜ、
鍋底にも空気を送りながら加熱しましょう。

【予防のポイント】

  • 大量の食品を前日に調理したり、作り終わったあと、
    長時間室温に放置するのは止めましょう。
  • 作りおきの料理を食べる時は、十分加熱してから食べましょう。
  • 保存する時は、すばやく冷まして冷蔵庫(冷凍庫)へ!
  • (小分けすると早く冷めるので、長時間室温に放置することを防げます)

食中毒予防の三原則は
食中毒菌を「つけない、増やさない、殺す」です。
食中毒の三原則

細菌がもしまな板についていたとしても
肉眼では見えません。
一見きれいに見える調理場でも
食中毒菌がいる場合もあります。
外見だけで安心せず、
清潔・衛生的な調理、取り扱いを心がけましょう。

また、手に付着した細菌やウイルスは、
水で洗うだけでは取り除けません。
指の間や爪の中まで、
せっけんを使って正しい方法で手を洗いましょう。
手洗い手順(出展:サラヤ株式会社 様)
(画像出典:サラヤ株式会社 様

食中毒は予防法をきちんと守れば
多くは予防することが可能です。

それでも、もし万が一
「食中毒かな?」というような症状が出ましたら
早めに医師の診断を受けましょう。

おう吐や下痢の症状は、
原因物質を排除しようという体の防御反応です。
医師の診断を受けずに、
市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにするのも
重要な行動です。

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【CL】透析患者様の旅行

透析治療を受けながら、旅行や仕事で出張される方が
三保の森クリニックの患者様の中にも時々いらっしゃいます。

気分転換に旅行にでも行こうかな…
そう思ったら、まずは、透析のかかりつけ医に相談しましょう。
先生に相談(イメージ)

体の状態をみて、先生から許可が出たら準備開始です。
旅行の日程と行先を決めるのはもちろんですが、
その際、一緒に旅行先にある透析施設を探しましょう。

現在はインターネットで簡単に調べることが
出来るようになりましたが、
この場合の『検索ワード』は
『臨時透析』・『旅行透析』・『観光透析』
などになるでしょうか。

透析の日にちと時間が決まったら
見つけた透析施設に透析治療の依頼をします。
遅くとも、旅行の1か月前までに連絡をすると良いでしょう。
透析施設に依頼(イメージ)

依頼施設が決まったら、
かかりつけ医に旅行先病院と透析日時を報告します。
先方の先生には透析がスムーズにいくように
いつも治療を受けている医療施設(例えば、当クリニック)から
情報提供させて頂きます。

準備させていただくのは、
紹介状、診療情報(人工透析の治療条件、検査データなど)等々…
旅行先の透析施設が必要とする患者様のデータです。

旅行先の施設での治療費には、
公的医療保険や特定疾病療養受療証などが利用できます。
健康保険証は必ず携帯しましょう。
家族旅行(イメージ)

尚、各都道府県独自の医療費助成は、
旅行先の施設では受けられないこともあります。
その場合は、旅行後に居住地の市区町村で手続きし、
助成分を支給してもらいます。
その際、旅行先の施設に
診療の内容の明細などを記載してもらうことが
必要になる場合があるため、
旅行前に市区町村の担当窓口に手続きの必要性の有無、
必要書類などを確認しておくと良いかもしれません。

透析療法の内容は基本的に何処も同じです。
患者様ご自身の透析条件
(シャントの場所、血圧、ドライウエイト、透析時間、血流量など)
が明確であれば、ほとんどの場合、
スムーズに透析を受けることが出来ます

透析をやっているから旅行は無理と言う事もありません。
このように、準備をきちんと進めていけば
行きたかった場所に行くことができ、
見たかった景色を楽しむことができます。

気候の良いこの時期に出かけるのは、
リフレッシュできますので、良いかもしれませんね。
自然の中へ

大切なのは、
どこにいても食事や水分はいつもと同じように注意を払い、
規則正しい生活を送る事です。

旅行先では、安心して透析が受けられるよう、
無理な予定は立てず、余裕を持った行程を楽しみましょう。


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【CL】透析と心臓

透析は、腎臓機能が低下、もしくは
不全になった患者様に施行される療法の一つです。

と聞くと、今回のメディカルブログのタイトルを見て
「腎臓の病気なのになぜ心臓の話?」
と思われるかもしれません。

しかし、実は透析治療を受けている方の
心臓の状態を確認することはとても大切なことなのです。

その理由は・・・

  • ① 腎臓が働かなくなると、
    体内に貯留する水分が増加し過剰な血液量が
    心臓に余分な負担をかけます。
    心臓に過剰な負荷を与え続けると、
    心肥大(心臓の筋肉は肥厚する病気)になり、
    次第に心臓自体が固くなり心不全になります。
    心肥大像
  •  
  • ② 腎不全になるとカルシウム/リン代謝異常も引き起こす為、
    血管に石灰化や動脈硬化がおこります。
    心臓を栄養する血管が硬化すると
    十分な酸素や栄養が末梢まで行き渡らず
    (心筋虚血・狭心症)機能が低下してしまいます。
    透析で過剰に水分が増加し除水量が増えると、
    さらに心臓に負担がかかる為、
    息切れ状態で働かざるえなくなり
    心臓にとっては大きな負担となります。
    これもまた慢性の心不全をひき起こす原因となります。
     
    動脈硬化は高度の狭窄及び閉塞によって、
    狭心症や心筋梗塞を引き起こし、
    死に至る危険性があります。
    心筋梗塞像(壁の一部に壊死像)

心臓疾患による透析患者さんの死亡率は
全体の1/3にものぼり、
注意しなければいけない病気の一つです。

心臓を守る為、当院で行っている検査
  • ① 定期胸部レントゲン検査

    胸郭(B)と心臓の大きさ(A)の比を見る事で、
    心臓が大きくなっていないかを確認します。
    体内の循環水分量が増えていると
    心臓への負担が大きくなるので
    透析の除水量を調整してしていきます。
    心拡大を呈する心臓

  • ② 定期心電図検査

    心臓は生体から出るわずかな電気で動いています。
    心房負荷を示唆する心電図

    この電気の流れでが心電図です。
    心肥大や心筋虚血、狭心症や心筋梗塞
    その他の心疾患がないかがわかります。

  • ③ 定期心臓超音波検査

    心臓収縮・拡張能、弁の異常、
    逆流の有無、心臓壁運動異常、血管内静脈圧などを
    超音波をあらゆる方向からあてる事により
    心臓の機能を評価します。
    心臓超音波検査(軽度心拡大)  
    あらゆる方向から観察

    体内の循環水分量を確認し、
    除水量が適切かを判断し心臓への負担を軽減します。
    また、心筋梗塞などの心臓壁運動異常や
    虚血・心不全の程度を診ていきます。
    上記のような画像検査に加え、
    血液検査などを総合的にみていく事で、
    血管の硬化の原因を極力少なくしたり、
    心臓への負担を軽減していきます。

この様な検査を定期的に施行する事で、
心臓に出来るだけ負担をかけない透析ライフを
送って頂きたいと私たちは考えます。


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【CL】栄養士コラム~エネルギー

透析食には様々な制限があります。
イメージ画像

水分 塩分 リン カリウムは摂り過ぎないように。
蛋白質は多すぎても、少なすぎてもいけない。

このように、制限が多いことに加え、
透析不足による尿毒症・便秘・感染症の存在等
様々な理由から食欲が低下し易く、
加えて、食事量が減ってしまう事で、
エネルギー不足に陥ってしまう患者様が
多くいらっしゃいます。

しかし、エネルギーが不足すると、
不足したエネルギーを補うために、人間の体は
自分の体の蛋白質を分解してエネルギーに変えます。

その結果、体の中には
尿素窒素、クレアチニン、カリウム等が増えてしまいます。
これはたんぱく質を多く摂った場合と同じ状態です。

つまり、エネルギーがしっかり摂れていなければ
蛋白質を制限しても意味がないのです。
そして分解される蛋白質とは骨格筋などの筋肉なのです。
イメージ画像

筋肉が減るとドライウエイトも減らさなければなりません。
これが継続するといずれは体力が落ちて
歩けなくなってしまう場合もあります。
このような理由からエネルギー不足は問題なのです。

以下にエネルギー不足にならないためのポイントをまとめました。

■ エネルギー不足を防ぐ3つのポイント ■

  • ① 1日3食きっちり食べましょう。

    午前透析の場合、透析が開始してからのトイレの心配があるからと
    朝食を抜いている患者様もいらっしゃいます。
    その場合は間食でしっかりエネルギーを補いましょう。

    *リン、カリウムをほとんど含まないおやつ
    あめ、ガム、ラムネ、マシュマロ、ういろう、ぎゅうひ、きび団子、
    落雁、水ようかん、シャーベット、アップルパイなど
    イメージ画像

    *栄養補助食品のゼリーやムース類
    粉飴ムース:1個160kcal
    ソフトアガロリー:1個150kcal
    イメージ画像

    *粉飴やマクトンオイル等の栄養補助食品を使用するのも効果的です。
    粉飴:13gで50kcal
    粉飴(出展:株式会社HプラスBライフサイエンス)

    (写真出展:株式会社HプラスBライフサイエンス 様

    マクトンオイル:
    一般的な植物油と比べて、「消化・吸収がよい」「エネルギーになりやすい」
    という特長をもつ。
    日清MCTオイル(出展:日清オイリオグループ株式会社)

    (写真出展:日清オイリオグループ株式会社 様

  • ② 1品は油料理を選びましょう。

    毎食あっさりした料理ばかりでは塩分ばかり過剰摂取となり、
    エネルギーは上がりません。
    調理法によって、エネルギーアップをすることができます。

    ゆでる<網焼き<蒸す<煮る<炒める<揚げる
    となります。
    イメージ画像

    揚げ物・炒め物・マヨネーズなどを利用した献立を
    積極的に取り入れましょう。

  • ③ 主食のご飯をしっかり摂りましょう。

    透析食の基本は白飯です。
    白飯は食塩がゼロであり、リン、カリウムも少なく、
    エネルギーもしっかり摂れるので、透析食として適した主食です。
    イメージ画像

    白飯1食の目安量は、自分の身長に40を加えた量です。
    (日常の活動量が家事、立位の作業などの軽労作の患者様の場合)

    例:身長160㎝の場合
    160+40=200gが白飯1食の目安量となります。

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【CL】糖尿病性腎症

『糖尿病性腎症』は糖尿病の合併症です。
これが原因で透析を導入する方が
全体の45%と最も多い病気です。

糖尿病性腎症は、段階を経て徐々に病気が進行します。
早期発見、早期治療が最も大切です。

まずは、この病気について少しお話しましょう。

① 原因

⇒ 糖尿病で血糖値の高い状態が長期間続くと、
全身の動脈硬化が進行し、
毛細血管が損傷します。
毛細血管が壊れると腎臓を充分栄養出来ない為、
機能低下が起こります。

② 症状

第1期(自覚症状はほとんどありません。)
 血糖値、HbA1cが異常値でないかをチェックし、
 高い場合は、お薬でコントロールするようにしましょう。

第2期(自覚症状はほとんどありません。)
血糖値が高い場合は厳密な血糖コントロールを行います。
低カロリー食、運動療法やインスリン治療を行います。

※1~2期に治療をしっかり行い
慢性腎不全に進行しないよう努力しましょう。

第3期(むくみ・息切れ・胸苦しさ・食欲不振・満腹感)
血糖値が高い場合は血糖コントロールを行います。
低カロリー食、運動療法やインスリン治療を行います。

第4期(腎不全期)
尿毒症症状(顔色が悪くなる、易労感、吐き気、足攣り、腹痛、発熱)
尿量が減って来るため急性心不全などを起こさないよう
体重管理や血圧管理を注意していきます。
低たんぱく食を取り入れるなど厳密な調整が必要になってきます。
クレアチニンの値が上昇してくると透析導入も視野に入れながら
治療していきます。

第5期(透析療法期)
尿毒症症状、高K血症、心不全症状が進行すると透析を導入します。

人工透析とは、弱ってしまった腎臓の機能を、機械で補助する治療法です。
いったん腎臓が悪くなってしまうと、回復させることが非常に難しいので、
ほとんどの場合はそのまま進行して末期腎不全となってしまいます。

そして、一般的に腎臓の機能が通常の10%以下に落ちてしまうと
透析療法が必要となります。

  • 1.血液透析導入基準

    腎機能が正常の10-15%以下で
    (15%以上あっても尿毒症、心不全、高K血症がみられ
    治療によって改善しなければ)透析が必要と判断します。

  • 2.透析の方法

    血管に針を刺し(穿刺)、血液回路(チューブ)につなぎます。
    その血液をダイアライザーで浄化し、
    もう1箇所穿刺した血管を通して体内に戻します。

  • 3.透析のスケジュール

    血液透析は状態によって多少変動しますが
    一般的には週3回通院し、1回3~4時間の治療を行います。
    これらの療法は一旦導入すると、
    腎移植などを行わない限り、一生続く治療です。
    病気に早く気付き治療を開始すれば、
    透析まで至らないことも多くあります。

※健診などで

  • ①血糖値やHBA1cが高値
  • ② 尿糖、尿蛋白が陽性
  • ③ クレアチニン値が高値

上記のような結果が出た場合は、
そのままにしないで、専門医に診てもらうことをお勧めします。

【CL】ウォーキングの効果

いよいよ春本番です。

三保の森クリニックは、
豊かな自然に囲まれた場所にあります。

クリニックの敷地内には、様々な植物が植えられており
患者様にひと時の癒しをプレゼントしています。
クリニックから望む自然②
クリニックから望む自然①

少し前の時期ですと、お隣にあるグループ施設の
特別養護老人ホームしょうじゅの里三保の敷地内に咲く
美しい桜が望めたり、とても心地良い風景が広がっていました。
三保の桜

ところで、気分が良い日は
ウォーキングでもいかがでしょうか。

今回はウォーキングがもたらす効果についてお話しします。

ウォーキングをすると・・・

  • ① 日光に当たる⇒自律神経が整います。
  • ② 多くの酸素を体に取り入れる⇒内臓や脳が活性化されます。
  • ③ お腹や足の筋肉を使う⇒腸管の動きが活発になり排便しやすくなります。

お散歩(写真は隣のグループ施設です)

20分以上連続して歩くことで、
脂肪燃焼効果もあると言われますが、
まずは10分程度から始めてみてはいかがでしょう。

毎日コツコツ歩き、
疲れを感じにくくなったら距離を伸ばしてみましょう。

ただし、体調が優れないときは
無理をせずに休みましょう。

また、透析をやられてる方においては、
運動をすると骨格筋の血流量が増加し、
腎臓の血流量は低下する為、
「できるだけ安静にしていることがよい」
と言われていましたが
最近では運動習慣がある透析患者と運動習慣のない透析患者では
生命予後に有意差があるとも言われているようです。

歩くことが困難な方は、
椅子に座って足先で爪先立ちを数回行ってみてください。
ふくろはぎの筋肉とリンパが刺激され血流がよくなります。

血流の亢進(こうしん=脈拍や症状が進むこと)もまた
腸管の動きを活発にし、便通がよくなります。
腸(イメージイラスト)

毎日出来る簡単な運動が
意外と長生きの秘訣だったりするんですね。

【CL】物忘れ外来で行う心臓検査

脳卒中は、脳の血管が破れて出血するタイプと、
脳の血管が詰まってしまうタイプの2種類があります。

心房細動は心房が規則正しく収縮できなくなる病気で、
心臓に血の塊が出来やすくなります。

この血栓(血の塊)が、
何らかのショックによって剥がれ
脳の動脈に詰まって脳梗塞を発症します。

心臓に出来る血栓は比較的大きいものが多く
脳の大きな血管に詰まってしまう為、
重篤な状態に陥りやすいと言われます。
広範囲に広がる脳梗塞

三保の森クリニックの物忘れ外来では、
頭部のMRI、MRA検査で脳の状態を見ますが、
同時に、心臓の病気(心房細動)がみられる場合
必要に応じて心電図検査及び心臓超音波検査を実施し、
心臓の中に血栓が出来ていないかを確認します。
心房細動心電図

心臓超音波検査では血栓があると、
その大きさ、不安定性を確認し、
今にも剥がれ脳に飛んでいきそうな血栓がある場合には、
手術対応可能な病院にご紹介いたします。
心房細動エコー図

心房細動がある方は、
お薬の処方と共に1年に1度は血栓が出来ていないか、
心臓超音波検査を受ける事を、おすすめします。